厄年
厄年とは何か
厄年(やくどし)は、災いが起きやすいとされる年齢のことだ。男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳が厄年とされ(数え年)、42歳(男性)・33歳(女性)が「大厄(たいやく)」とされる。
厄年は仏教の教義にはない。陰陽道(おんみょうどう)や民間信仰に起源を持ち、日本独自の概念として広まった。
なぜその年齢なのか
42歳が男性の大厄とされる理由は「四十二=死に(しに)」という語呂合わせとも言われる。33歳が女性の大厄とされる理由は「三十三=散々(さんざん)」という語呂合わせとも。
実際には、男性の42歳は仕事・家族・健康が複合的に変化する時期と重なり、女性の33歳も同様だ。人生の転換期を「厄年」として意識させ、慎重に過ごすよう促す装置として機能してきた。
POINT
- 厄年は仏教の教義にはない——陰陽道・民間信仰の概念
- 人生の転換期を意識させ、慎重に過ごす促しとして機能
- 諸行無常——固定した「厄」は存在しないが、点検の機会は有益
厄払いの意味
厄年には神社・寺院で「厄払い(やくばらい)」を受ける習慣がある。祈祷を受け、神仏の加護を求める。
仏教的には、厄払いより「今の自分の状態を点検し、丁寧に生きる」ことの方が本質に近い。外から払ってもらうより、内側で何を変えるかが問題だ。
仏教的な見方
仏教の「諸行無常」の観点では、人生に「厄」という固定した年がある、という発想は成立しない。すべては変わり続け、善悪・吉凶は固定されない。
しかし人生の節目を意識する装置として厄年を捉えると、意味がある。42歳・33歳という年齢に、自分の人生を点検する機会を意図的に設ける——その使い方なら、有益だ。
厄年は外からの呪いではなく、内側を点検する機会だ。