数珠

数珠とは何か

数珠は、珠(たま)を糸で連ねた仏具だ。念仏や真言を唱える回数を数えるために使われてきた。「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれる。

珠の数は宗派によって異なるが、108粒が基本とされる。108は人間の煩悩の数とされ、数珠を手にすることで煩悩を払うという意味を持つ。

108という数字

108という数は様々な計算法で説明される。六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)×好悪平(3)×浄穢(2)×過現未(3)=108、など。諸説あるが、仏教において重要な数とされてきた。

除夜の鐘が108回撞かれるのも同じ理由だ。1年の終わりに108の煩悩を一つひとつ払う——という意味を持つ。

POINT

宗派による違い

数珠の形式は宗派によって大きく異なる。浄土宗・浄土真宗・禅宗・真言宗——それぞれに定められた形があり、使い方も異なる。葬儀に参列する際は、宗派を問わない「略式数珠」を持つのが無難だ。

本式数珠は宗派の作法に従って使うが、略式数珠は合掌の際に手にかけるだけでよい。

現代の数珠

現代では、パワーストーンとして数珠を身につける人も多い。仏教的な意味は薄れていても、「何かを身につける」という行為が持つ心理的な安心感は変わらない。

数珠を手にするとき、それが念仏を数えるための道具だったことを知っていると、少し違う感覚で触れることができる。

数珠を手にするとき、それが煩悩と向き合うための道具だったことを思い出す。