縁起(えんぎ)

縁起(えんぎ)とは

縁起とは「すべては関係の中で生まれる」という仏教の基本思想です

縁起とは、あらゆるものは単独で存在しているのではなく、さまざまな条件(縁)が重なって成り立っているという考え方です。

仏教では、「これがあるとき、あれがある。これが生じるとき、あれが生じる」と説きます。

つまり、原因と条件がそろったときに物事は起こるという構造です。

「此れ有るが故に彼れ有り。此れ生ずるが故に彼れ生ず。」


縁起を現代向けに分かりやすく

縁起を現代の言葉で言い換えると、次のようになります。

すべての出来事には、背景と条件がある。

たとえば怒り。
突然生まれたように見えても、疲れ、期待、過去の記憶など、いくつもの条件が重なっています。

たとえば成功。
努力だけでなく、環境、タイミング、人との出会いが重なっています。

どんな出来事も、単体では起こりません。

それが縁起です。


縁起を感じられる事例

花が咲く

種だけでは花は咲きません。土、水、光、温度、時間がそろってはじめて咲きます。

人間関係

出会いは偶然に見えても、場所、時間、共通の知人など、多くの条件が重なっています。

自分の性格

性格も生まれつきだけではありません。育った環境、経験、出会った人の影響が重なっています。


縁起の原典(引用)

此有故彼有
此生故彼生


縁起の解説

縁起とは、「単独で存在するものはない」という構造を示します。

すべては条件によって成り立ち、条件が変われば結果も変わります。

この理解によって、責めすぎる心や、固定した見方がやわらぎます。


縁起を日常で活かす

・怒りには背景があると知る
・成功も失敗も条件の重なりだと知る
・今の状況も変化すると知る

縁起を知ることは、自分や他人を責める気持ちをやわらげます。

そして、「すべてはつながっている」という感覚を育てます。