般若心経

般若心経とは

般若心経とは一番有名なお経です

般若心経の正式名称は「般若波羅蜜多心経」と言います。
西遊記でも知られている三蔵法師がインドから中国に持ち帰った「大般若経」が原書とされており、サンスクリット語で書かれた大般若心経を漢語に訳して600巻ほどにしたためました。その600巻を300字にまとめてたのが般若心経になります。

『般若波羅蜜多心経』(はんにゃはらみったしんぎょう、梵: Prajñā-pāramitā-hṛdaya、 プラジュニャーパーラミター・フリダヤ)は、大乗仏教に分類される般若経典群の思想の核心を簡潔に説いた仏典[1]。『般若心経』(はんにゃしんぎょう)は略称。
仏教の全経典の中でも最も短いもののひとつ[1]。古くから日本の在家信者に愛唱される経典であり[2]、複数の宗派において読誦経典の一つとして広く用いられている。 by.wikipedia

般若心経を現代向けに分かりやすく

「般若心経」は、仏教の真理を表すものですが、古い文脈や言葉を使っているために現代人には難しいと感じられるかもしれません。
そこで、現代の言葉で「般若心経」を言い換えると以下のような意味になります。
「自分自身と世界をよく理解することが大切であり、それによって自分自身も周りの人たちも幸せになることができる。この理解を得るには、自分自身の心を穏やかにすることが必要であり、このことが真の幸せへと導く道である」
このような言葉で「般若心経」を言い換えることで、現代の人たちにも理解しやすくなります。


般若心経全文

般若心経の全文

仏説摩訶ぶっせつまか般若波羅蜜多はんにゃはらみた心経しんぎょう

観自在菩薩かんじざいぼさつ 行深般若波羅蜜多時ぎょうじんはんにゃはらみったじ 照見五蘊皆空しょうけんごうんかいくう

度一切苦厄どいっさいくやく 舎利子しゃりし 色不異空しきふいくう 空不異色くうふいしき 色即是空しきそくぜくう

空即是色くうそくぜしき 受想行識亦復如是じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ 舎利子しゃりし 是諸法空相ぜしょほうくうそう

不生不滅ふしょうふめつ 不垢不浄ふくふじょう 不増不減ふぞうふげん 是故空中ぜこくうちゅう

無色むしき 無受想行識むじゅそうぎょうしき 無限耳鼻舌身意むげんにびぜつしんい 無色声香味触法むしきしょうこうみそくほう

無眼界むげんかい 乃至無意識界ないしむいしきかい 無無明亦むむみょうやく 無無明尽むむみょうじん

乃至無老死ないしむろうし 亦無老死尽やくむろうしじん 無苦集滅道むくしゅうめつどう 無智亦無得むちやくむとく

以無所得故いむしょとくこ 菩提薩埵ぼだいさつた 依般若波羅蜜多故えはんにゃはらみったこ

心無罣礙しんむけいげ 無罣礙故むけいげこ 無有恐怖むうくふ 遠離一切顛倒夢想おんりいっさいてんどうむそう

究竟涅槃くうぎょうねはん 三世諸仏さんぜしょぶつ 依般若波羅蜜多故えはんにゃはらみったこ

得阿耨多羅三藐三菩提とくあのくたらさんみゃくさんぼだい 故知般若波羅蜜多こちはんにゃはらみった

是大神呪ぜだいじんしゅ 是大明呪ぜだいみょうしゅ 是無上呪ぜむじょうしゅ 是無等等呪ぜむとうどうしゅ

能除一切苦のうじょいっさいく 真実不虚しんじつふこ 故説般若波羅蜜多呪こせつはんにゃはらみったしゅ

即説呪日そくせつしゅわつ 羯諦ぎゃてい 羯諦ぎゃてい  波羅羯諦はらぎゃてい 波羅僧羯諦はらそうぎゃてい

菩提薩婆訶ぼじそわか 般若心経はんにゃしんぎょう


般若心経の訳・解説

般若心経全文の解説です。中村元訳

全知者である悟った人に礼したてまつる。
求道者にして聖なる観音は、深遠な智慧の完成を実践していたときに、

存在するものは5つの構成要素があるとみきわめた。しかも、かれはこれらの構成要素がその本性からいうと、実体のないものであると見抜いたのであった。

シャーリープトラよ、

この世においては、物質的現象には実体がないからこそ、物質的現象で(あり得るので)ある。
実体がないといっても、それは物質的現象を離れてはいない。また、物質的現象は、実体のないことを離れて物質的現象であるのではない。
およそ物質的現象というものは、すべて、実体がないことである。およそ実体がないということは、物質的現象なのである。

これと同じように、感覚も、表象も、意志も、知識も、すべて実体がないのである。
シャーリプトラよ。

この世においては、すべての存在するものには実体がないと言う特性がある。生じたと言うこともなく、滅したと言うこともなく、汚れたものでもなく、汚れを離れたものでもなく、滅すると言うこともなく、増すと言うこともない。

それゆえに、シャーリープトラよ
実体がいないと言う立場においては、物質的現象もなく、感覚もなく、表象もなく、意思もなく、知識もない。目なく、耳もなく、鼻もなく、舌もなく、身体もなく、心もなく、形もなく、声もなく、香りもなく、味もなく、触られる対象もなく、心の対象もない。

目の領域から意識の領域に至るまでことごとくないのである。

悟りもなければ、迷いもなく、悟りがなくなることもなければ、迷いがなくなることもない。

こうして、ついに、老いも死もなく、老いと死はなくなることもないというに至るのである。

苦しみも、苦しみの原因も、苦しみを制することも、苦しみを制する道もない。
知ることもなく、得ることもない。
それゆえに、得ると言うことがないから、

諸の求道者の智慧の完成に安んじて、人は、心を覆われることなく住している。心を覆うものがないから、恐れがなく、心を遠く離れて、永遠の平安に入っているのである。

過去・現在・未来の3世にいます目覚めた人々は、すべて、智慧の完成に安んじてこの上ない正しい目覚めを悟り得られて

それゆえに人は知るべきである。智慧の関西の大いなる真言、大いなる悟りの真言、無常の真言、無比の真言は、すべての苦しみを鎮めるものであり、偽りがないから真実であると。

その真言は智慧の完成において次のように説かれた。

ガテー ガテー パーラガテー パーラサンガテー ポーディ スヴァーハー
(住ける者よ、住むける者よ、彼岸に住ける者よ、彼岸に全く住ける者よ、悟りよ、幸あれ)

ここに、智慧の完成の心折が終わった

般若心経の動画

般若心経のオススメ動画を紹介します!

【十回復唱】般若心経動画

25分間般若心経がリピートされる動画です。
般若心経を覚えたい時や集中したい時におすすめです。


歌う僧侶 薬師寺寛邦 キッサコ 般若心経動画

般若心経 (cho ver.)(2020 mix.) × 一休寺・京都 / 薬師寺寛邦 キッサコ – Japanese Zen Music
般若心経を読むのではなく歌います、とても心地のよい曲です。


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般若心経の覚え方

般若心経は文字数も262文字と短く、経の中では覚えやすいですが
覚え方にはコツがあるようです。

✔実際にお坊さんが教えてくれる動画